これからの不動産は利便性よりもビュー(眺望)の時代が来るかも?
これからの不動産は利便性よりもビュー(眺望)の時代が来るかも?「駅1分・直結直上。」はもう古い?海外ではどんなに古くても、不便でも眺望のいい家は高値で取引されているとか・・・
「駅1分・直結直上。」
大阪のタワーマンションの広告のうたい文句に多い言葉だ。
(そう言う私も駅1分のタワマンを購入している・・・)
とにかく利便性の追求。これが今のマンションニーズだろう。
でもこのあと50年で大幅に人口は減る。そうなったときのことを考えると利便性だけで選んでいいものだろうか。
「コンパクトシティ構想もあるし、都心部の人口は減らないでしょ?」という声も聞こえてきそうだが、それでも今より買い手が強い状況になると私は思っている。
(またどこかで書きたいが、自動運転の自動車の発展がこれに拍車をかけると私は考えている。)
隣のマンションとべったりで眺望がなくても「御堂筋線〇〇駅直結だから」とか「北区の中心部だから」「中央区のいいところだから」というのは、人口増加時のビジネスモデルではないかと思っている。
それに数年前までは、多くのサラリーマンが深夜まで残業をしていたので、多少眺望がなくても「利便性」は圧倒的価値だったと思う。
私も、7年前の東京勤務の時は毎晩深夜0時45分にパソコンを閉じ、守衛さんにカギを渡し、渋谷発0時53分池袋行きの最終に乗り、中野駅に1時7分に到着するという生活だった。
このときも新宿の夜景が見えるところに住んでいたが、こんな生活を送っていたので、できれば渋谷に住みたいと痛切に思っていた。
しかし、今は大手企業は19時や20時にパソコンが強制終了され、休みも決められた日数を取らないといけない時代。
これに先に述べた人口減の状況を重ねると、「利便性」に変わって「快適性」が重要視されるのではないかと思っている。
休日に窓を開けたときに、向かいのマンションとこんにちわとか、隣のビルの壁に手が届きそうなマンションは、いくら都心でも今までのような価値はでないのではないかと思っている。
ではどんなマンションに価値が見いだされていくのか?
海外の事例を見てもやはりビュー(眺望)が大きなウエイトを占めてくるのでないだろうかと思う。
ニューヨークのセントラルパークやロンドンのハイドパークなどの公演ビューのマンションはスーパー億ションと聞く。
きっと日本のマンション事情もこのような潮流に乗るのではと私は思う。
しかもそれは人工的なビルの夜景ではなく、自然を感じるものが評価される気がする。
以前、東京赤坂で低層億ションの販売もしたことがあるが、引き渡し直後の近所のタワーマンションから何人かのお客様が見学に来られた。
その時お客様がおっしゃっていたのは・・・
「(タワマンから見えるビル)こういう夜景は、レストランとかいいけど毎日見てると飽きる。」
というものだった。
キャリアのある不動産仲介の担当も同じようなことを言っていた。
「自然は時間や四季によって変化があって面白いけど、都心の夜景は飽きるんだよね。だから俺は湘南を選んだよ。」
なるほどなぁと思った。
これからは都心の利便性もある程度享受しながら、海が見える、大阪城が見えるなどと言ったマンションの価値が期待されると思う。
ということで近々、谷4の物件を見学に行こうと思う今日この頃・・・
しかく谷4は高そうだなぁ・・・三流サラリーマンにはちょっと手が出ないか・・・