yamatogawa-blues’s diary

不動産関係と闇ポエム(笑)を書いています

冒険のできないデベロッパー。IR誘致期待で膨らむ大阪湾岸エリアは実験のチャンスだった?何十年も変わらない羊羹型マンション…

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典型的な間取り(YAHOO!画像検索)


人口減少・シンギュラリティ、時代の大きな転換期にビジネスモデルを変更できない僕たち。大阪中心部が高騰する中で、まだ安い大阪湾岸エリアは実験の最大のチャンスだったのに・・・心理学の巨人・ユングの言葉が重く圧し掛かる。

 

日本のマンションといえば添付したような間取りが典型例だ。

間口が大体6メートルほどで縦に長い。稀にワイドスパンという間口が7,8メートルあるものもあるが、よくみるのはこちらだ。

 

これがファミリーにはもっとも効率のいい間取りが取れ、また建築コストを考えたときに供給戸数を確保しやすい、つまり今まではもっとも売りやすく、また多くの住戸を作られる設計らしい。

 

確かに今までのようにマンション購入の動機、きっかけが、「結婚をするから」とか「子どもができたから」という時代にはこれが最適であり、その時代精神にあったプランニングで多くの人を満足させた間取りだと思う。

 

しかし、今の時代精神にあっているのだろうか?

 

今のマンション購入者は、独身の男女であったあり、リタイアした老夫婦であったり、投資であったりと10年くらい前から徐々に変わり始めてきたような気がする。

 

一方でデベロッパー側は、都心に35平米~45平米くらいのコンパクトマンションを単身向け、投資向けには供給しているが、爆発的には売れていない。

昨今は、価格が上がりすぎてニーズもあるようだが、時代を変えるほどのキラーコンテンツにまではなっていない。

 

持論として、以前投稿したように、今後は眺望がキーなると読んでいいる。(あくまで三流サラリーマンの戯言だが・・・)

そうした時に都心コンパクトマンション以上にヒットする商品があるように思えてならない。

 

眺望とある程度の広さを提供できるマンションのプランニングを実験できるのは、大阪の湾岸エリアであったかもしれないのに、そこにも今まで通りの新築マンションが建っている。

大阪都心部で@350万円(一坪=約3.3平米の単価)のこの時代、今売り出しているコスモスクエアの新築マンションが広告からみると@190万円前後なので、建築コストに@60~70万円乗せて@250~260万円でも面白い企画にチャレンジできないかなぁと思う。

 

もしそれが実現出来たら、IR誘致後の2030年ごろにはみんなが欲しいと思えるマンションに化けている可能性があると思うのは私だけだろうか。

まぁデベの隅っこにいながらも会社にそういう提案を通せない俺もちんけなサラーマンでしかないのだが・・・

 

最後に心理学の巨人カール・G・ユングの言葉で締めくくろう。

時代精神とは、理性とは全く無縁のものでありながら、あらゆる真理の絶対的基準として、常識を味方として押し通ろうとする不愉快さを特徴としている」

出典元 河合隼雄ユング心理学入門」